決め手は三つ
ベトナム向けのプランは、結局この三つの組み合わせです。答えが決まれば、候補は二つか三つに絞れます。
| 問い | 決まること |
|---|---|
| 何日滞在するか | 必要な有効期間、1プランで足りるか |
| 1日にどれだけ使うか | 1日あたりの容量、総量、無制限のどれか |
| SMSで届くものがあるか | ベトナムの番号が要るか、データだけでよいか |
滞在日数から決める
有効期間は、ベトナムで泊まる夜数に到着日を足した長さで買います。帰国日の朝に切れるプランは、空港へ向かう道でちょうど地図が使えなくなります。
旅程は予約時の想定より延びがちです。ベトナム政府の公表によれば、日本、韓国、ドイツ、英国、ロシアなど12か国の国民は2025年3月15日から2028年3月14日まで45日間ビザなしで滞在できます。プランは3日、5日、7日、10日、15日、30日が中心なので、6週間の滞在なら1か月のプランに短いプランを足す形になります。
1日に使うデータ量
売られている形は三つあり、疲れた夜に効いてくる違いがあります。
- 1日あたりの容量(例:1日2GB)。通信会社の時刻で毎日リセットされます。使い込んだ日の翌日も満額から始まり、使わなかった日は繰り越しません。
- 総量(例:旅行全体で15GB)。配分は自由ですが、ビデオ通話が続けば3日で消えることもあります。
- 無制限。多くは一定量まで高速、その後は速度が落ちます。境目の扱いはプラン表に書かれています。
目安として、地図とチャットとメールだけなら1日1GBに届きません。写真のクラウド同期と家族へのビデオ通話を足すと1.5GB前後、動画視聴やパソコンへのテザリングを足すと3GBを超えます。
ベトナムの番号が要るかどうか
多くの旅行者には不要です。Grab、Googleマップ、WhatsApp、Zaloはデータがあれば動き、eSIMは今の回線を置き換えず2本目として動くので、番号もそのままです。
必要になるのは、SMSや通話で届く必要があるときです。現地の銀行、遅い到着を伝えるホテル、アプリを使わないドライバーなどが該当します。番号付きのプランはその旨を明記し、それ以外はデータ専用です。
どの通信会社にするか
3社とも都市部、沿岸、観光ルートは4Gで覆われています。差が出るのはその外側です。
- Viettel:最大手で、山間部や農村部に最も広く届きます。ハザン、カオバン、サパ、町から町へのバイク移動ならこれを選びます。
- VinaPhoneとMobiFone:都市、ビーチ、メコンデルタで安定しており、同じ容量なら安いことが多いです。3社の違いは通信会社の比較で詳しく扱っています。
5Gについては、科学技術省が2025年7月時点で人口の26%をカバーと公表し、通信当局は2026年初めに5G基地局4万局超、人口カバー率約90%と公表しています。大都市での上乗せと考え、プラン選びの基準にはしないほうが現実的です。逆に2Gは2026年9月15日に全国で停波するため、予備の古い端末を持っていく場合だけ注意してください。
旅程とプランの対応
| 旅程 | だいたい合うプラン |
|---|---|
| ホーチミン市に3日の出張 | 短い有効期間、1日あたりの容量、データ専用 |
| ハノイ、ハロン、ニンビンを1週間 | 7日、1日1.5〜2GB |
| 北部でバイク移動を含む2週間 | Viettelの15日、1日あたりの容量 |
| ダナンで1か月のリモートワーク | 30日、無制限か1日3GB、テザリング前提 |
| フーコックで家族の休暇 | 案内役の1台に大きめ、もう1台に小さめ |
| ベトナムの銀行を使う予定がある | ベトナムの番号付きプラン |
支払う前の確認
1分で終わる三つの確認が、起きがちな問題のほとんどを防ぎます。
- 端末がeSIMに対応しているか。
*#06#をダイヤルし、IMEIの下にEIDが出れば対応しています。AppleはiPhone XR、XS以降を対応としています。 - SIMロックがないか。 ロックされた端末は、eSIMを含む他社の回線を受け付けません。
- 出発前にWi-Fiで入れておけるか。 設定手順にiPhone、Samsung、Pixelの流れをまとめています。早めに設定し、到着後に回線を有効にします。
端末がeSIMに対応していない場合は、ベトナムのSIMカード入門で物理SIMの買い方とパスポート登録を説明しています。
ストアの価格には最終確認日を添えています。各プランには1日あたりの金額も出しています。期間の違うプランを比べるには、これがいちばん正直な物差しです。
