eSIMにおける「ホットスポット」とは
ホットスポット(テザリング、パーソナルホットスポットとも呼ばれます)とは、スマホがモバイルデータ通信をWi-Fiで別の端末に共有することです。ノートPC、タブレット、2台目のスマホ、同行者の端末などが該当します。eSIMはスマホがネットワークに接続するためのSIMプロファイルにすぎません。eSIM技術そのものがテザリングを妨げることはなく、スマホはeSIM回線を物理SIMとまったく同じように扱います。
つまり問題は「eSIMはホットスポットに対応するか」ではなく、より限定的な2点です。このプランはテザリングを許可しているか、そしてデータ容量は共有するのに足りるか。
テザリングのルール:購入前に確認すること
テザリングのルールは端末ではなくプランに属します。購入前に、検討中のプランの製品情報を確認しましょう。
- テザリングが許可されているか。 ほとんどの旅行用eSIMデータプランは許可していますが、制限や禁止があるものもあります。これはプラン詳細に記載されているので、推測せずに読みましょう。
- 容量が固定量か1日あたりの量か。 「無制限」と書かれたプランが最高速度で無制限であることはほとんどありません。ノートPCをつなぐ予定なら、まず無制限データの実際の意味のガイドをご覧ください。
- どのネットワークを使うプランか。 電波と速度はeSIM自体ではなく、製品情報に記載されたネットワークによって決まります。Viettel、VinaPhone、MobiFoneの比較で3社の違いを説明しています。
自前のeSIMスロットを持つ2台目の端末と旅行するなら、1台のスマホからすべてをテザリングするより、その端末用に別のプランを用意するほうが安く済むことが多く、バッテリーの消耗も避けられます。
テザリングが実際に消費するデータ量
正直に言えば、スマホ単体の使用よりはるかに多くなります。ノートPCやタブレットはスマホのように圧縮や先読みをしないからです。スマホで地図を読み込むと数百KBですが、ノートPCで同じ地図を読み込むとデスクトップ版のページ全体にフォントやスクリプトも加わります。
| テザリング端末での操作 | おおよそのデータ使用量 |
|---|---|
| メッセージ、添付なしのメール | 1時間あたり数MB |
| 地図とナビ | 1時間あたり5〜10MB |
| Web閲覧、ニュース、フォーム | 1時間あたり50〜150MB |
| 動画が自動再生されるSNSフィード | 1時間あたり300MB〜1GB |
| 標準画質の動画ストリーミング | 1時間あたり約0.7GB |
| HD動画ストリーミング | 1時間あたり約3GB |
| ビデオ通話(1対1) | 1時間あたり0.3〜1GB |
| クラウドへの写真バックアップ | 数GB、予測不能 |
| ノートPCのOSアップデート | 数GB、最悪のタイミングで |
これらは桁感を示す数字であり、保証ではありません。同じ操作でも解像度、自動再生の設定、アプリのキャッシュ量によって数倍変わります。計画の道具として使ってください。1日2時間のテザリング動画が旅行に含まれるなら、控えめなプランでは到底足りません。
容量を静かに食いつぶす3つのもの
- クラウドバックアップ。 スマホやノートPCからバックグラウンドでアップロードされる写真や動画は、他のすべてを合わせたより多くを消費することがあります。旅行中はオフにしましょう。
- OSアップデート。 ホテルのWi-Fiで更新するノートPCは問題ありませんが、ホットスポットで更新すると20分で容量が終わることもあります。
- 自動再生。 スクロールした瞬間に動画を再生するSNSアプリはすべてデータの蛇口です。テザリングする端末では自動再生を無効にしましょう。
実際の端末に合わせたプラン選び
日数ではなく端末から逆算しましょう。
| 使い方 | 計画の目安 |
|---|---|
| スマホ1台、地図とメッセージのみ | 控えめな容量で通常は足ります。ベトナムで必要なデータ量をご覧ください |
| スマホ1台+時々ノートPCで閲覧 | 本格的なノートPC作業1時間あたり約1GBを追加 |
| スマホ2台で旅行 | プラン2つ、またはテザリング可なら大きめのプラン1つ |
| ノートPCでリモートワーク、毎日ビデオ通話 | 動画基準で。旅行全体ではなく1日あたりのGBで考える |
| タブレットを持つ家族 | 子どもの端末が最大の消費者になると想定する |
ホットスポットとポケットWi-Fi端末を比べているなら、ポケットWi-FiかeSIMかの比較でそれぞれの利害を直接扱っています。
現地での実践的な設定
- プランが許すなら出発前にインストールと有効化を済ませ、空港でトラブル対応をしないようにしましょう。手順は有効化ガイドにあります。
- ホットスポット名をわかりやすくし、強いパスワードを設定しましょう。カフェで開放されたホットスポットは誘い込みです。
- 使わないときはホットスポットをオフに。 スマホの機能のなかでもとくにバッテリーを早く消耗します。
- スマホの設定で容量を確認。 iOSもAndroidも回線ごとのデータ使用量を表示します。テザリング旅行では毎日確認しましょう。
- 何時間もテザリングするなら充電をつないだままに。 ホットスポット+画面+充電はかなりの発熱になります。
iPhoneの注意点
iPhoneではパーソナルホットスポットの設定は「設定」にあり、eSIM回線でも動作しますが、どの回線がデータを提供するかを選ぶ必要があります。通話用に自国のSIMを有効にしておくなら、iPhone eSIMガイドでデュアルSIMの挙動、とくに自国回線がバックグラウンドでローミングデータを消費しないようにする方法を説明しています。
テザリングが適さない場合
- 仕事の通話に安定した接続が必要。 スマホのホットスポットでも可能ですが、屋内の電波が変動する都市ではもっとも信頼性の低い選択肢です。
- グループで旅行する。 2〜3枚の別々のeSIMプランのほうが、1つの非常に大きなプランより通常安く、各自のスマホも生きています。
- Wi-Fiが良好な場所に滞在する。 重い作業はホテルやカフェの接続を使い、eSIMは外出時に取っておきましょう。
まとめ
ベトナムeSIMのテザリングはプラン機能ではなくスマホの設定ですが、消費するデータは現実であり、同じ容量から差し引かれます。プラン情報でテザリング条件を確認し、もっとも軽い端末ではなくもっとも重い端末を基準に容量を選び、着陸前にクラウドバックアップと自動再生をオフにしましょう。
